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2021年05月07日印刷はこちらからライセンス

中国等においてSinovantが有する開発化合物の権利の譲受けについて

大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:野村 博)および中国子会社である住友制葯(蘇州)有限公司(以下「住友制葯(蘇州)」)は、このほど、Roivant Sciences Ltd.(本社:英国 ロンドン・スイス バーゼル、CEO:Matthew Gline、以下「Roivant」)、その子会社であるRoivant China Holdings Ltd.(本社:バミューダ)およびその子会社であるSinovant Sciences HK Limited(本社:香港、CEO:Rae Yuan、以下「Sinovant HK」)(以下Roivant China Holdings Ltd.とSinovant HKをあわせて「Sinovant」)との間で、Sinovantが有する複数の開発化合物に関する中国、香港、台湾等における独占的な開発・販売権等を住友制葯(蘇州)が譲り受ける契約(以下「本契約」)を締結しましたので、お知らせします。

本契約に基づき、Sinovantは、Nabriva Therapeutics Ireland DAC(本社:アイルランド ダブリン、CEO:Ted Schroeder)とのlefamulin(一般名)に関するライセンス契約等を住友制葯(蘇州)に譲渡し、住友制葯(蘇州)は、lefamulinの中国等における独占的な開発・販売権を獲得します。また、住友制葯(蘇州)は、ビベグロン(一般名)、RVT-802(開発コード)、rodatristat ethyl(一般名)の中国等における権利を獲得します。

このたびの権利の譲受けに伴い、当社は、2019年に締結したRoivantとの戦略的提携契約により取得したRoivantの子会社6社(Sinovant HK、Lysovant Sciences Ltd.、Cytovant (Roivant Asia Cell Therapy Holdings Ltd.)、Metavant Sciences Ltd.、Dermavant Sciences Ltd.およびGenevant Sciences Ltd.(以下「Genevant」))の株式を取得するオプション(一定の条件下での交渉権)について、残っていた5社のオプションに関する契約を解約します。また、本契約に基づき、住友制葯(蘇州)は、Sinovant HK対して、譲受けの対価を支払います。加えて、当社は、Genevantの脂質ナノ粒子(LNP)を活用した開発品等について、将来的な一定の提携を想定した契約を締結します。

本契約に基づく上記各取引は、本契約に定めるクロージング条件の充足が必要であり、2021年度第1四半期に完了する予定です。

当社および住友制葯(蘇州)は、住友制葯(蘇州)が現在注力している感染症領域にlefamulinを加えることで、より一層、中国等における感染症治療に貢献したいと考えています。また、本契約により獲得する他の3つの開発化合物についても中国等の患者さんの治療に貢献し、中国・アジア市場における当社および住友制葯(蘇州)の持続的な成長につながることを期待しています。

(ご参考)
Roivantについて
Roivantは2014年に設立された非上場企業です。Roivantは、機敏性と起業家精神を重視したバイオテク・ヘルスケアテクノロジー会社である「Vant」という子会社を複数設立しています。各Vantは、独特な手法による人材やテクノロジーの採用を通じて研究開発と販売の効率化に取り組んでいます。

Sinovantについて
Sinovantは、Roivantの子会社であり、北京、上海、香港を拠点とする革新的なバイオ医薬品企業です。中国をはじめとするアジアにおいて、複数の開発品を有しています。

lefamulinについて
lefamulinはNabriva Therapeuticsによって創製、開発されたプレウロムチリン系の抗菌薬であり、既存の抗菌薬とは異なる作用機序を有する新規の感染症治療薬です。米国食品医薬品局(FDA)、カナダ保健省(Health Canada)および欧州医薬品庁(EMA)から成人の細菌性市中肺炎を適応症として承認されており、米国で「XENLETA」として販売されています。中国では、成人の細菌性市中肺炎を対象としたフェーズ3試験を実施しています。

ビベグロンについて
ビベグロンは、1日1回経口投与の低分子β3アドレナリン受容体アゴニストであり、当社の連結子会社であるユーロバント社が2020年12月にFDAより成人の切迫性尿失禁、尿意切迫感および頻尿の症状を伴う過活動膀胱を適応症として承認を取得し、現在、「GEMTESA®(ジェムテサ)」として米国で販売されています。中国では、開発方針を検討中です。

RVT-802について
RVT-802は、先天性無胸腺症の小児患者に移植されて免疫応答機能を発揮するように作製された培養ヒト胸腺組織で、生涯に1回きりの再生医療であり、米国においては、当社の連結子会社であるエンジバント社が2021年4月に小児先天性無胸腺症を対象としてFDAに再申請しました。中国では、開発方針を検討中です。

rodatristat ethylについて
rodatristat ethylは、中枢に移行することなく末梢のセロトニン産生を阻害するように設計されたトリプトファン水酸化酵素(TPH)阻害剤のプロドラッグであり、米国においては、当社の連結子会社であるアルタバント社が肺動脈性肺高血圧症を対象としたフェーズ2b試験を実施しています。中国では、開発方針を検討中です。

以上