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2020年01月09日印刷はこちらから企業

連結子会社アルタバント社による米国医薬品ベンチャー企業Onspira Therapeutics, Inc.の買収について

大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:野村 博)の連結子会社であるアルタバント・サイエンシズ(本社:米国 ノースカロライナ州・スイス バーゼル、以下「アルタバント社」)は、2020年1月8日(米国時間)、Onspira Therapeutics, Inc.(本社:米国 ペンシルベニア州、President and CEO:Brian Lortie、以下「オンスピラ社」)の買収(子会社化)に関する契約を締結したことを発表しましたので、お知らせします。

オンスピラ社は、肺の希少疾患を対象とした医薬品開発に特化した非上場の医薬品ベンチャー企業であり、吸入型インターロイキン-1受容体アンタゴニスト「OSP-101」を、閉塞性細気管支炎症候群を対象に開発しています(非臨床試験実施中)。閉塞性細気管支炎症候群は、肺移植後の主要な非感染性合併症であり、肺移植の主な死因となっており、OSP-101は、米国食品医薬品局(FDA)より閉塞性細気管支炎症候群の治療剤としてオーファンドラッグ指定(orphan drug designation)を受けています。

アルタバント社のCEOであるWilliam T. Symonds(ウィリアム・T・シモンズ)は、次のように述べています。「当社のパイプラインにOSP-101が加わることは、当社に大きな価値をもたらすとともに、非常に重篤な肺の希少疾患患者さんのために医薬品を開発するという当社の使命の遂行を後押しします。肺移植を受けた患者さんの大多数が閉塞性細気管支炎症候群に罹患しますが、現時点で本疾患の治療薬として承認されたものはなく、行われている治療の有効性は限られています。」

University of Pennsylvania(ペンシルベニア大学)Lung Transplant Program(肺移植プログラム)のAssociate Medical DirectorであるJoshua Diamond(ジョシュア・ダイアモンド)医師は、次のように述べています。「肺移植後の予後管理が進歩しているにも関わらず、閉塞性細気管支炎症候群は、肺移植を受けた患者さんが死亡する主な要因になっています。この進行性の肺機能の低下を抑制し、肺移植を受けた患者さんの生存率と生活の質を改善する新しい治療法が必要とされています。」

オンスピラ社のCEOであるBrian Lortie(ブライアン・ローティエ)は、次のように述べています。「OSP-101の開発を進めてきた当社の成果を誇りに思います。アルタバント社は有能で経験豊富な専門家集団であり、OSP-101を閉塞性細気管支炎症候群の治療薬として開発し、肺移植患者さんに有益な治療薬として提供するのにふさわしい企業であると確信しています。」

本件買収の手続きは完了しており、本契約に基づき、アルタバント社はオンスピラ社の株主に対して契約一時金を支払いました。また、開発マイルストン、販売後の販売額に応じたロイヤルティおよび販売額の目標達成に応じた販売マイルストンを支払います。

なお、本件買収に伴う当社の2019年度の連結業績に与える影響は軽微です。

*オーファンドラッグ指定(orphan drug designation):米国での患者数が20万人以下の希少疾患の新薬開発を促進するための制度です。オーファンドラッグ指定の受領により、FDAの承認に基づく7年間の市場独占権の獲得の他に、適正な臨床試験に係わる費用の税額控除などの優遇措置も受けることができます。

以上

(ご参考)

アルタバント社について

アルタバント社は、肺動脈性高血圧症(PAH)などの呼吸器系希少疾患に対する治療法の開発に取り組むバイオ医薬品企業です。アルタバント社のリードプログラムであるrodatristat ethyl(トリプトファン水酸化酵素(TPH)阻害薬)は、PAHを対象としたフェーズ2試験「ELEVATE 1試験」で開発中です。
大日本住友製薬は、Roivant Sciences Ltd.(本社:英国 ロンドン・スイス バーゼル)との戦略的提携により、新設子会社であるSumitovant Biopharma(スミトバント社)の傘下に2019年12月にアルタバント社を連結子会社化しました。アルタバント社に関する詳細については、https://altavant.comをご覧ください。
スミトバント社は大日本住友製薬の完全子会社であり、5つのバイオ医薬品子会社のマイオバント社、ユーロバント社、エンジバント社、アルタバント社およびスピロバント社の親会社です。スミトバント社に関する詳細については、https://www.sumitovant.comをご覧ください。

オンスピラ社について

オンスピラ社は、肺の希少疾患を対象とした医薬品開発企業として2017年に米国 ペンシルベニア州に設立されました。OSP-101は、肺移植後の閉塞性細気管支炎症候群の治療剤として開発されています。オンスピラ社に関する詳細については、https://www.onspiratx.comをご覧ください。

閉塞性細気管支炎症候群について

閉塞性細気管支炎症候群は、肺の気流閉塞と機能低下を呈する重度の進行性の炎症性疾患であり、肺移植や造血幹細胞移植後に発症する慢性拒絶反応の一形態であり、自己免疫疾患および特定の化学物質への曝露によっても発症します。閉塞性細気管支炎症候群は、肺移植者の死亡の主な原因であり、国際心肺移植学会によると肺移植者の約80%は、移植後10年以内に閉塞性細気管支炎症候群を発症しています。現在、閉塞性細気管支炎症候群の治療薬として承認された治療薬はありません。