大日本住友製薬 統合報告書 2019
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CSRマネジメント2018年度の主な取り組みAccess Acceleratedへの参画2017 年1 月より、24 社のグローバル製薬企業、世界銀行などの組織によるパートナーシップ活動であるAccess Acceleratedに参画し、途上国の非感染性疾患の医薬品アクセス向上に取り組んでいます。2018年度は、アフリカやアジアの低中所得国20カ国を対象とした薬事規制緩和などの医薬品アクセス向上への取り組み、および99カ国を対象に90の個社プログラムが推進されました。安全な出産と乳幼児の正常な発育に向けた取り組み2016年7月より、カンボジアのコンポンチャム州にて、NPO、現地政府、地域社会と連携しながら、母子保健改善プログラムを実施しています。• 母子保健ボランティアの育成 15人• 妊婦対象の家庭訪問 91件、 産後対象の家庭訪問 63件• 栄養豊富な離乳食を作るための調理実習 計3回実施、地域女性のべ93人が参加抗菌薬適正使用と薬剤耐性(AMR)対策に向けた取り組み2019年6月より、ベトナムを対象に、抗菌薬適正使用と薬剤耐性(AMR)対策を目的とした、薬剤感受性サーベーランス研究を開始しました。本研究の共同実施とその結果共有を通じて、各医療機関が治療に最適な抗菌薬を選択する際の判断材料として、日常検査における薬剤感受性データ活用の重要性の認識をさらに浸透させることを目指します。未承認薬・適応外薬に関する取り組みアンメット・メディカル・ニーズ(いまだ満たされない医療ニーズ)の高い領域において、治療に向けた新しい選択肢を提供することは、とても重要です。当社は、医薬品アクセス向上への取り組みとして、未承認薬・適応外薬の開発要望への対応を重視しています。「小児悪性固形腫瘍における自家造血幹細胞移植の前治療」を効能・効果とした点滴静注液を開発し、2019年3月に承認取得、2019年5月に発売しました。服薬に関するリテラシー向上の取り組み医薬品を用いた治療方法や副作用を正しく理解し、納得したうえで医薬品を使用することは、医薬品アクセス向上において、とても重要です。当社は、患者さんの服薬に関するリテラシーの向上を目指し、「くすりのしおり」「患者向医薬品ガイド」や当社医薬品を使用中の患者さん・ご家族向けの指導箋を提供して適正使用を推進するとともに、当社の健康情報サイトや市民公開講座の共催(2018年度27回)を通して、市民啓発に取り組んでいます。グローバルヘルス・医薬品アクセス向上への貢献 医薬品アクセス向上への貢献に関して製薬企業に寄せられる期待は近年一層高まっています。当社のマテリアリティである「途上国に対する医療インフラ整備支援」および「医薬品アクセス向上への取り組み」をマテリアリティに設定しており、途上国の医療制度整備・人材育成・市民啓発に取り組むことは、SDGs達成への貢献のみならず、グローバル製薬企業としての当社のプレゼンスを高めることにもつながると考えています。課題解決に取り組む際には、医薬品アクセスは地球規模の課題であるとの認識から、SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を重視し、政府機関、国際機関、研究機関、市民社会との連携により、持続可能な体制の整備を重視しています。関連するSDGsの目標© Toshihiro Kubo母子保健ボランティアによる家庭訪問の様子51大日本住友製薬株式会社 統合報告書2019

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