大日本住友製薬 統合報告書 2019
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バリューチェーン研究開発アポモルヒネ塩酸塩水和物(APL-130277) パーキンソン病におけるオフ症状を一時的に改善するレスキュー薬として承認されているアポモルヒネ塩酸塩(ドパミン作動薬)を有効成分として含有する舌下投与のフィルム製剤です。 パーキンソン病に伴うオフ症状を対象とした申請に対してFDAよりCRLを受領しましたが、2019年内の再申請・2020年度中の米国での上市を目指しています。 米国では100万人、世界では400万人から600万人がパーキンソン病に罹患していると言われており、安静時の振戦(ふるえ)、固縮(筋肉の硬直)などの運動症状や認知障害、気分障害を伴う多くの非運動症状を特徴とする慢性かつ進行性の神経変性疾患です。 オフ症状は、適切な薬物治療を行っていても、運動症状および非運動症状が再発または悪化し、1日に何度も発現します。パーキンソン病患者の40%から60%の方々がオフ症状を経験しており、症状の発現頻度および重症度は、疾患の経過とともに悪化する可能性があります。 がん微小環境※における細胞間ネットワークに着目した研究によりユニークなシーズやテーマに取り組み、革新的な新薬の創出を目指しています。さらに外部連携により革新的技術に取り組み、ビッグデータやデジタル技術を活用した創薬開発を推進します。また、当社、北米子会社および外部機関の間でのネットワーク型創薬を推進し、研究と開発が一体となって、早期の臨床試験への移行を目指しています。がん領域※ がん微小環境:がん組織においてがんとそれを取り巻く宿主由来細胞が形成する微小環境は、がんの病態に関与し、予後、治療感受性や抵抗性に重大な影響を及ぼす 開発段階では、後期開発品の開発を着実に進めるとともに、初期臨床開発にも積極的に取り組んでいます。「ラツーダ」(ルラシドン塩酸塩) 2019年7月、日本において統合失調症および双極性障害うつを対象として新薬承認申請を行いました。2020年度中の日本での上市を目指しています。■ 2019年度のイベント/目標2019年7月時点で完了したイベント/目標:  「ロナセンテープ」:    日本で統合失調症の承認取得  dasotraline:米国で過食性障害(BED)の申請  ルラシドン塩酸塩:    日本で統合失調症・双極性障害うつの申請  アポモルヒネ塩酸塩水和物(APL-130277):    米国でパーキンソン病に伴うオフ症状の再申請  SEP-363856:統合失調症の次相試験開始    米国でフェーズ3試験    日本でフェーズ2試験■ 2033年の目指す姿特定の疾患・カテゴリーで質の高い貢献をするイノベーターとなることを目指します。   29大日本住友製薬株式会社 統合報告書2019

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