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生物多様性への取り組み

当社は、事業活動が生物多様性の恩恵を深く享受し、事業活動に伴う環境負荷が生物多様性に様々な影響を与え得ることを認識しています。水資源の有効利用に着目した、生物多様性に関する中期環境目標(2020年度)の「2020年度の水利用量を2010年度比で20%程度削減」については、2010年度比で35%削減し、目標を達成しました。新中期環境目標(2021~2023年度)においても生物多様性を重点課題の一つとし、「生物多様性に資する地域活動への積極的な参加」を目標に掲げています。
その他の重点課題である低炭素社会構築、省資源(水、廃棄物)および化学物質の管理の推進も、生物多様性の保全および持続可能な利用に貢献する取り組みになると考えています。環境会計における環境保全効果として主要な環境負荷量を前年度と比較し、生物多様性に影響を与え得る要因が発生していないことを確認しています。
また、生物多様性の保全や持続可能な利用には、一人ひとりの意識向上や長期的な取り組みが重要です。社会の一員として生物多様性の保全に貢献し、多様な組織や団体と連携を深めて環境意識の高い人材を育成するため、環境保全活動などの社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
更に、創薬研究における遺伝子組換え実験にあたっては、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)」を遵守し、安全管理を徹底しています。

上記の取り組み方針および目標は、「自然共生社会の構築を通じた持続可能な社会の実現」を目指す「経団連生物多様性宣言・行動指針(改定版)」の理念と合致しており、当社はこれに賛同しています。

環境会計における環境保全効果については、こちらをご覧ください。
組換えDNA実験安全管理規約や遺伝子組換え施設の安全性に関する情報については、こちらをご覧ください。
「経団連生物多様性宣言・行動指針(改定版)」の内容および賛同企業・団体については、こちらをご覧ください。

「大日本住友製薬の森」における「フクロウの森保全プロジェクト」

現在の日本では、森林の維持管理の担い手が不足し、環境保全機能の衰えが指摘されています。とくに竹林の拡大による森林の荒廃は深刻であり、生物多様性の保全に大きな影響を与えていることから、持続可能な森林の保全体制として、行政・企業・地域が協働して再生に取り組む重要性が叫ばれています。

当社は、2015年10月から2020年9月まで、大阪府の「アドプトフォレスト制度(森林養子縁組制度)」を利用し、地域の特定非営利活動法人「神於山保全くらぶ」とともに、岸和田市が推進する環境保全活動である「フクロウの森再生プロジェクト」に参画しました。
当社は、岸和田市三ヶ山町にある0.45ヘクタールの里山林を「大日本住友製薬の森」として、この地域の生態系ピラミッドの頂点にあるフクロウが生息できる豊かな自然環境を再生・維持することを目的に、5カ年計画によって責任をもって良好な里山としての環境を形成することに努めました。その結果、大日本住友製薬の森や周辺の森の整備が進み、当社の森に近い場所に設置された巣箱にフクロウが戻り、生態系が戻ってきています。
当社はこの生態系を維持・改善するために、2020年10月からは「フクロウの森保全プロジェクト」として引き続き同地域の環境保全活動に取り組んでいます。

「大日本住友製薬の森」における「フクロウの森再生プロジェクト」作業計画

「大日本住友製薬の森」における「フクロウの森再生プロジェクト」作業計画

これまでに従業員やその家族が参加した大日本住友製薬の森の保全活動の状況は、以下のとおりです。(2021年11月時点)

年度 参加人数
2015年度 136名
2016年度 166名
2017年度 187名
2018年度 127名
2019年度 128名
2020年度 20名

*新型コロナウィルス感染症拡大防止のため活動を自粛しました。

参加した従業員とその家族で制作したフクロウの巣箱を

岸和田市「大日本住友製薬の森」に設置(2019年11月2日)

参加した従業員とその家族で制作したフクロウの巣箱を
岸和田市「大日本住友製薬の森」に設置(2019年11月2日)

植樹した苗木400本にネームプレートをつける様子(2019月12月21日)

植樹した苗木400本にネームプレートをつける様子(2019月12月21日)

植樹した苗木400本にネームプレートをつける様子(2019月12月21日)

国内外の環境保全の取り組み、地域とのコミュニケーション

当社およびグループ会社は、地域との関わりやコミュニケーションを重視し、事業所が所在する地域における定期的な植林をはじめとする森林保全活動や清掃活動に積極的に参加しています。従業員一人ひとりが、地域社会の一員であるということを認識し、事業所が所在する地域の皆さまとのふれあいを大切に、あらゆる機会を通じて、地域活動に参加し、地域社会の発展に寄与していくことを考えていきます。
また、研究開発・生産・物流・営業といった、当社の事業のあらゆる業務において環境に与える影響について、従業員が強い認識を持ち、各事業所において環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。

ボーン・ラーニング・トレイルで造園作業にあたるサノビオン社チーム(米国)

マス・オーデュボンでの活動(米国)

ボーン・ラーニング・トレイルで造園作業にあたる
サノビオン社チーム(米国)

マス・オーデュボンでの活動(米国)

サノビオン社の地域奉仕活動「Hands On!」では、2012年の開始以来、公園、森、庭園や運動場などの補修や改良に数多く取り組むとともに、野外でのさまざまな活動を楽しむ機会を地域の人々に提供してきました。「Hands On!」には英国、米国、カナダで数百名のサノビオン社従業員が参加しており、地域貢献のため自らの時間を使ってボランティアを行っています。

米国では、非営利団体ユナイテッドウェイの「ボーン・ラーニング・トレイル」(United Way Born Learning Trails)においてボランティア活動を実施しました。ボーン・ラーニング・トレイルは、地元の子どもたちの遊び場に向かう遊歩道上に、インタラクティブな標識や遊びの仕掛けを設置することで、そこを訪れる子どもたちや家族が遊びを楽しめるようにしたもので、サノビオン社の従業員は清掃や草刈り、標識の修理や塗装に参加しました。このほかサノビオン社では、ケープ・コッドやバークシャーなどマサチューセッツ州内50カ所の野生動物保護区から構成されるマス・オーデュボン(Mass Audubon)における社会貢献活動も行っており、特にマールボロ事業所に近いプリンストンのワチューセット・メドー保護区の遊歩道で清掃、草刈り、道の補修といったボランティア活動を実施しました。

カナダでは、サノビオン社のチームがYMCAシダーグレン・アウトドアセンター(YMCA Cedar Glen Outdoor Centre)の改良を目的としたボランティア活動に参加しました。同センターは263エーカー(約106.4ヘクタール)の敷地を有し、子どもから若者、大人までを対象とした野外体験教育プログラムを提供しています。サノビオン社はこのほか、地方道周辺の森林や水系の環境回復に取り組んでいるオンタリオ・ストリームズ(Ontario Streams)と協力し、動植物の生息地の回復や、絶滅に瀕する魚のため水路の改善の支援に取り組みました。

住友制葯(蘇州)有限公司の従業員による北京郊外の門頭溝永定河森林公園での植林活動の様子。

2016年度、住友制葯(蘇州)有限公司は、貴州省江口県にて、貴州省林業庁、江口県政府、江口県林業局、および北京緑色陽光環境保護公益基金会の協力を得ながら、およそ33,300平米の土地において、15名の役員・従業員により植樹を行いました。