ニュースリリース

2001年9月17日

ゲノム情報に基づく創薬に関する共同研究について

住友化学工業株式会社(米倉 弘昌社長)および住友製薬株式会社(横塚 実亮社長)は、理化学研究所が公募した「ゲノム情報に基づく創薬」の共同研究に参画することとし、それぞれ共同研究契約を締結しました。両社は、創薬ターゲット候補等の情報を理化学研究所に提案し、タンパク質の立体構造解析と医薬品候補物質の探索研究を共同で行います。
住友化学、住友製薬両社は、今後も外部機関との提携等を積極的に進め、タンパク質の構造と機能の解明等の研究を進めていきます。

1. 共同研究の趣旨

 理研では、横浜研究所のNMR(核磁気共鳴)装置と播磨研究所の大型放射光施設SPring-8、さらにマウス完全長cDNAクローンなどを活用して、3千種類以上のタンパク質の立体構造及び機能を解析し、それらのデータベースを開発するプロジェクトを関係研究グループ、研究室の協力体制の下で進めています。
 得られる研究成果を迅速に技術移転することの重要性から、両社をはじめ製薬企業は理研に対し創薬ターゲット候補タンパク質(DNAクローン)の情報提供をおこないます。理研はこれらの情報に基づき、構造および機能解析の対象とするタンパク質の選定にあたるとともに、個々の企業と共同で、画期的新薬につながる医薬品候補物質の探索研究を行います。
 これらの成果は、国が進める予定のタンパク質基本構造機能解析に資するものです。

2. 共同研究の概要
共同研究の概要は以下の通りです。
  • 1) 理研は、企業から提案のあったDNAクローンに由来するタンパク質の立体構造解析及び機能解析等を行い、得られた情報を企業に提供します。
  • 2) 企業は、理研の提供する構造情報等を利用してHTS(High-throughput screening)等を実施し、解析対象タンパク質と相互作用する医薬品候補物質の探索研究を行います。
  • 3) 特定のタンパク質については、1社と共同研究を行います。
  • 4) 共同研究にかかる費用は、原則、各々の負担とします。
  • 5) 共同研究の成果は、知的財産権確保の可否をあらかじめ判断し、適切な対応をした上で、公表します。
  • 6) 得られた知的財産権は、原則、共有します。
3. 共同研究参画企業

共同研究の説明会が東京(3月30日)と大阪(4月20日)で行われ、住友化学、住友製薬を含め14社が応募しました。理研は応募のあった企業と、秘密保持契約を締結し、各企業から、共同研究の対象とするDNAクローンの情報等の提供を受け、理研に設置した選考委員会が解析対象とするDNAクローン(タンパク質)を選定し、応募要件を満たした各企業との契約交渉を経て、共同研究実施の合意に達しました。
住友化学、住友製薬以外の共同研究契約を締結した企業は、以下の通りです(12社)。

旭化成工業株式会社 (山本 一元社長)
エーザイ株式会社 (内藤 晴夫社長)
塩野義製薬株式会社 (塩野 元三社長)
大日本製薬株式会社 (宮武 健次郎社長)
田辺製薬株式会社 (田中 登志於社長)
株式会社ファルマデザイン (古谷 利夫社長)
味の素株式会社 (江頭 邦雄社長)
科研製薬株式会社 (乾 四朗社長)
第一製薬株式社 (森田 清社長)
株式会社ダナフォーム (林 利蔵社長)
東レ株式会社 (平井 克彦社長)
明治製菓株式会社 (北里 一郎社長)

以上