ニュースリリース

2001年2月27日

肝細胞増殖因子(HGF)事業化について

三菱東京製薬株式会社
住友製薬株式会社

三菱東京製薬株式会社(本社:東京都中央区、社長:冨澤龍一)と住友製薬株式会社(本社:大阪市中央区、社長:横塚実亮)は、このたび契約を締結し、肝細胞増殖因子(Hepatocyte Growth Factor : HGF)の組換えヒト型蛋白製剤の医薬品に関し提携することに合意し、住友製薬は慢性動脈閉塞症(閉塞性動脈硬化症、バージャー病)を第一適応症とした開発に着手致します。

三菱東京製薬は、これまでHGFの医薬品への開発を目的として組換えヒトHGF蛋白質の生産系の研究を重ね、工業的生産方法をほぼ確立するとともに、適応疾患についても前臨床試験において検討して参りました。このたび、同じく独自にHGFを研究してきた住友製薬が慢性動脈閉塞症での開発を提案し、今回の合意に至った次第です。

HGFは、その名の由来である肝細胞増殖作用を始めとして、さまざまな細胞を再生・増殖させる作用や血管新生作用などを示すことが薬効・薬理試験で確認されています。HGFの血管新生作用からは、四肢の動脈が閉塞し重症になると四肢の切断に至る慢性動脈閉塞症や、動脈の閉塞、組織の虚血によって生じる心筋梗塞・脳梗塞の治療薬としての開発が期待されています。加えて、HGFは組織の異常な線維化を抑制することから肝硬変、慢性腎炎等さまざまな疾患の治療薬としての開発も期待されています。

この度の契約締結により、慢性動脈閉塞症については住友製薬が三菱東京製薬から原体供給を受けて開発に着手し、早期の臨床試験開始を目指します。慢性動脈閉塞症以外の疾患の治療薬として開発する可能性については、両社が引き続き研究を重ね、協議して取り進めてまいります。

以上