ニュースリリース

2001年2月8日

抗精神病剤「ルーラン®錠」新発売
-国産初のセロトニン・ドーパミン拮抗薬-

住友製薬株式会社(社長:横塚実亮)は、自社開発の抗精神病剤「ルーラン®錠4」、「ルーラン®錠8」を2月9日(金)に医療用医薬品として新発売し、ウェルファイド株式会社(社長:飯田晉一郎)の子会社である吉富薬品株式会社と共同でプロモーションを行います。

「ルーラン®錠」(一般名:塩酸ペロスピロン 水和物)は、セロトニン・ドーパミン拮抗薬(SDA)と呼ばれる非定型抗精神病薬です。抗セロトニン作用と抗ドーパミン作用により陽性症状と陰性症状の両方に改善効果を有するとともに、錐体外路系副作用が少ないことを特徴としています。

精神分裂病の治療薬としてはドーパミン2受容体遮断薬が汎用されていますが、陽性症状の改善には優れた効果があるものの、陰性症状の改善に対しては十分な効果を示さないだけでなく、錐体外路系の副作用が発現する等の問題点を有しています。
近年、陰性症状の改善と錐体外路系副作用の抑制にセロトニン神経が関与していることが明らかとなり、住友製薬ではドーパミン神経とセロトニン神経の両方に作用する薬剤の研究に取り組み、国産初のSDAとして「ルーラン®錠」を開発しました。昨年12月22日に「精神分裂病」の適応で承認を取得、本年2月2日に薬価基準収載され、このたび新発売する運びとなりました。

「ルーラン®錠」は、製造および販売を住友製薬が行いますが、プロモーションは、精神神経領域を重点領域とする住友製薬と、精神科に強い営業基盤をもつ吉富薬品が協力して実施いたします。吉富薬品は、ウェルファイドが昨年4月に精神科領域に対する営業部門を分社独立させた会社です。
住友製薬と吉富薬品は、本剤の特徴等を迅速かつ的確に医療関係者に情報伝達し、精神分裂病の治療に貢献したいと考えています。

以上

「ルーラン®錠」の特徴
(1) セロトニン2受容体およびドーパミン2受容体に対する結合親和性(in vitro)
ルーランは、セロトニン2受容体およびドーパミン2受容体に対する結合親和性を示します。
(2) 抗セロトニン作用と抗ドーパミン作用を介した抗精神病作用(マウス、ラット)
ルーランは、各種ドーパミン神経刺激剤またはセロトニン神経刺激剤の投与によって惹起される行動の変化を抑制し、両受容体に対する拮抗薬として作用します。
(3) 精神分裂病の陽性症状・陰性症状に改善効果が認められました
幻覚、妄想などの陽性症状と、感情的引きこもり、運動減退などの陰性症状に改善効果が認められました。
(4) 精神分裂病の神経症様症状にも改善効果が認められました
精神分裂病の抑うつ、不安などの神経症様症状にも改善効果が認められました。