ニュースリリース

2000年7月5日

抗パーキンソン病薬「ドプス®」に「起立性低血圧を伴う血液透析患者における諸症状の改善」の効能追加

当社が1989年から発売している自社開発の抗パーキンソン病薬「ドプス®」(一般名ドロキシドパ)に、7月3日付で「起立性低血圧を伴う血液透析患者におけるめまい・ふらつき・たちくらみ、倦怠感、脱力感の改善」の効能が追加承認されました。

「ドプス®」は、神経伝達物質ノルエピネフリンの前駆物質で、生体内で天然型のノルエピネフリンに変換され、不足したノルエピネフリンを補充し症状を改善する薬剤です。腎機能障害がある血液透析患者においては、透析開始前の服用により、起立性低血圧に伴うめまい・ふらつき・たちくらみ及び倦怠感や脱力感を改善することが期待できます。

血液透析患者では、難治性の合併症の一つに自律神経機能異常による障害があり、患者の高齢化に伴い無視できない問題となっています。中でも透析後の起立性低血圧に伴うめまいやふらつき等及び倦怠感や脱力感への対策は、患者の日常治療の上での重要な課題と言われています。
血液透析患者の起立性低血圧に起因する各種症状については、これまで穏やかな体位の変換、安静姿勢など保護的な対処法しかなく、医療の現場では有効な治療薬の開発が求められていました。血液透析患者の起立性低血圧は、自律神経一血管系の機能異常による内因性ノルエピネフリンの分泌低下、ノルエピネフリンの合成低下や取り込みの減少などが原因の一つと考えられています。 諸症状の改善にはノルエピネフリン補充剤の投与が有効と考えられることから、当社では1989年に開発に着手し、臨床試験の結果、血液透析患者における起立性低血圧に伴うめまい・ふらつき・たちくらみ、倦怠感、脱力感の改善が確認され、このたび承認されたものです。

このたびの効能追加により、「ドプス®」が血液透析患者の日常生活行動の改善に貢献できるものと期待しています。

○「ドプス®」の追加効能・効果および用法・用量
効能・効果 起立性低血圧を伴う血液透析患者における下記症状の改善
めまい・ふらつき・たちくらみ、倦怠感、脱力感
用法・用量 血液透析患者の場合
通常成人に対し、ドロキシドパとして1回量200~400mgを透析開始30分から1時間前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。1回量は400mgを超えないこととする。

以上