ニュースリリース

2004年5月19日

集中治療における新しい鎮静薬
プレセデックス®静注液200μg「アボット」新発売のご案内

アボット ジャパン株式会社

大日本製薬株式会社

アボット ジャパン株式会社(本社:東京都、医薬品事業本社:大阪市、代表取締役社長:ホルガー・エー・リープマン)は、集中治療における鎮静薬 プレセデックス®静注液200μg「アボット」(一般名:塩酸デクスメデトミジン)の輸入承認を2004年1月29日に取得し、同年、4月23日に薬価収載され、5月20日に発売することになりました。
プレセデックスは、フィンランドのオリオン社が創製したα2受容体作動薬で、海外における臨床開発は米国アボットラボラトリーズが行い、国内ではアボットジャパン株式会社と丸石製薬株式会社が共同開発を行いました。日本での製造は、アボットジャパン株式会社が行い、販売は大日本製薬株式会社が行います。

集中治療室においては、創部痛や気管内チューブによる刺激に加え、侵襲的な診断や気管吸引等の痛みを伴う処置等が行われることも多く、患者自身が生命や予後への不安や恐怖を感じ、集中治療室内での騒音や処置により睡眠障害を伴います。したがって、この様な影響を最小限にとどめるために、術後鎮痛に加えて鎮静も必要となります。

現在認可されている集中治療用鎮静薬は、全身麻酔の導入・維持から適応拡大されたもので、呼吸抑制作用がみられるため、人工呼吸器からの離脱時・抜管後には原則として投薬することはできません。また、鎮痛作用を併せ持たないため、必要に応じて鎮痛薬を組み合わせて使用されています。
一方、プレセデックスは、中枢性α2アドレナリン受容体刺激作用を持つ全く新しいクラスの鎮静薬であり、呼吸抑制作用が少ないことから、人工呼吸管理下では勿論、離脱時、抜管後も投与を継続できる唯一の鎮静薬と考えられます。また、これまでの鎮静剤とは鎮静の質が異なり、本剤投与中であっても患者の意識を確認できること、α2アドレナリン受容体刺激作用に基づいて麻薬性鎮痛剤の減量効果も示すこと等、これまでの鎮静薬とは明らかに異なる特徴を有しております。

本邦では、2002年より厚生労働省により、国内外の基礎及び臨床データの審査が行われました。その結果、承認申請に用いた臨床試験成績で、本薬の有効性と安全性が確認され、プレセデックスが日本の麻酔科・集中治療領域で重要な選択肢になると判断され、集中治療領域の薬剤としては、初のα2作動性鎮静薬となります。
アボットジャパン株式会社は、発売にあたり、適正使用の啓蒙に努め、且つ他剤との差別化により集中治療用の主要な鎮静薬として定着するものと期待しております。

以上