ニュースリリース

1999年12月21日

アトピー性皮膚炎治療薬の提携について

積水化学工業株式会社(本社:大阪市、社長:大久保 尚武)と大日本製薬株式会社(本社:大阪市、社長:宮武 健次郎)の両社は、積水化学工業(株)がアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を対象に開発中の SEK-3001軟膏を含む一連の高濃度酢酸トコフェロール軟膏を、全世界において大日本製薬(株)が独占的に開発ならびに販売することに合意し、このほどライセンス契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。
積水化学工業(株)は、10%以上の高濃度酢酸トコフェロール(ビタミンE酢酸エステル)軟膏が表皮細胞障害を抑制し、各種皮膚疾患動物モデルにおいて抗炎症作用や保湿作用を有するとともに、ヒトパッチ試験において、その皮膚刺激性も少ないことを見出しました。これらの知見に基づき、大日本製薬(株)では、高濃度酢酸トコフェロール軟膏を、表皮細胞の障害などによって発症あるいは増悪するアトピー性皮膚炎などの乾燥性皮膚疾患や接触性皮膚疾患の治療剤として開発する予定です。

アトピー性皮膚炎などの乾燥性皮膚疾患患者数は近年、増加傾向にあり、特にアトピー性皮膚炎は世界的にも多い疾患です。その治療法については、①原因・悪化因子の検索・除去、②異常な皮膚機能の補正(スキンケア)、③薬物療法、が同等の重要性を持つとされております。薬物療法としてはステロイド外用剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤が主要な治療薬と位置づけられておりますが、より安全性が高く、異常な皮膚機能を補正する薬物の開発も望まれております。

SEK-3001軟膏などの高濃度酢酸トコフェロール軟膏は、表皮細胞を標的とした新しいタイプの薬剤であり、異常な皮膚機能を補正することによって乾燥性皮膚疾患や接触性皮膚疾患に対して高い治療効果が期待でき、また安全性も高いので、上市後はこれら皮膚疾患の治療に役立つ薬剤になるものと期待しております。

今後、積水化学工業(株)によって実施されたSEK-3001軟膏のフェーズ1試験を大日本製薬(株)が引き継ぎ、臨床開発を行う予定にしております。

以上

(本件は、積水化学工業株式会社との共同発表です。)