ニュースリリース

1998年11月2日

実験動物用 循環動態・自律神経系解析システム『フラクレット™』新発売のお知らせ

大日本製薬株式会社(本社:大阪市、社長:渡守武 健)では、実験動物用の循環動態・自律神経系解析システム『フラクレット™』を、本年11月6日より新発売しますのでお知らせいたします。

本システムは、覚醒実験動物の血圧、血流量、心内圧、心電図、呼吸量などの循環動態情報を自動的に測定し、心拍・血圧ゆらぎ(自然に生ずる不規則な値の変動)をリアルタイムに自動的に解析する世界で初の機能を持った装置です。

動物実験における循環動態測定値は新薬開発時の薬効評価に用いられます。
本来、より自然な状態での測定という観点から捉えれば、覚醒実験動物のデータを採る方が好ましいですが、現在多くの測定は麻酔状態で行われています。これは覚醒状態だと不整脈や動物が動いた時に生ずる生体ノイズのみならず、安静時にも"ゆらぎ"があるため、解析の自動化が困難であった為です。

『フラクレット™』は、覚醒状態における循環動態の測定を可能にし、不整脈、生体ノイズなどの 異常波形をリアルタイムに認識・除去し、心拍・血圧ゆらぎによる変動をも平滑化する機能を持ち、 任意時刻の代表値記録の完全自動化を可能にしました。
心拍・血圧ゆらぎには、自律神経系活性の情報が含まれているため、薬物が生体に与える影響を広く把握する上で有用な情報となり、この周波数を解析することにより自律神経系活性の変動を推定することも可能となります。

本システムの根幹部である解析ソフトウェアは、当社の薬理研究部門で開発され、長年に亘り当社の新薬開発に用いられてきたものです。
当社は、大学や製薬企業の薬理学研究室等を本製品の販売対象先として拡宣し、初年度は1億円の売上げを見込んでおり、将来的には海外導出についても検討しております。

本システムの特長をまとめると以下の様になります。
  1. 体動などによる生体ノイズを自動的に除去
    覚醒実験動物(ラット、モルモット、ウサギ、イヌなど)のデータ測定・集計が自動的に行える。
  2. 各種循環動態パラメーターをリアルタイムに解析
    血圧・血流量・左心室内圧・心電図・呼吸量の解析がリアルタイムに行えます。
  3. 心拍・血圧ゆらぎの解析が可能
    覚醒動物の自律神経系活性を推定し、より高度な薬理効果の研究が可能。
  4. 8チャンネル同時測定
    最大同時測定動物数8匹、または最大同時測定項目数8項目。
  5. データのセキュリティー確保
    測定データの改変が困難であり、管理者以外は削除、コピーできない。
  6. 低ランニングコスト
    自動的にノイズ除去が行えることによる大幅な時間短縮による経費の削減。

【ご参考】
製品名 : 循環動態・自律神経系測定システム「フラクレット™」
価格: フラクレット™基本システム
(コンピュータ、循環動態測定・解析ソフト)600万円
フラクレット™ゆらぎ解析ソフト 200万円

以上