ニュースリリース

1998年1月30日

米国バイオベンチャー企業との提携について

大日本製薬株式会社(本社:大阪市、社長:渡守武 健)は、このほど抗菌剤の研究開発に関して、米国バイオベンチャー企業であるRiboGene(リボジーン)社(本社:米国カリフォルニア州、社長:チャールズ・J・カサメント)と技術提携しましたのでお知らせいたします。

新薬開発が非常に難しくなってきている状況の中で、画期的な新製品を開発するためには、創薬の基盤技術を充実させることと、新しいコンセプトに基づく新薬のアイデアを得ることが重要です。

当社はこれまで約30年間にわたりキノロン系合成抗菌剤の開発と販売を通じて抗菌剤領域におけるノウハウを蓄積しておりますが、新しいコンセプトに基づいた抗菌剤開発にあたり、細菌の増殖に特異的な蛋白翻訳過程に関わる因子に焦点を当てて研究しているRiboGene社と技術提携いたしました。
当社とRiboGene社との技術提携内容の骨子は次のとおりです。

  1. 細菌の増殖に必須な因子2つを抗菌剤のターゲットとして、両社が所有する化合物をRiboGene社が確立した高速スクリーニング(ハイスループット・スクリーニング法)で評価し、リード化合物を得る。両社は、そのリード化合物から誘導体合成を行い、開発化合物を得る。かかる研究提携は、原則として3年間とする。
  2. 前臨床試験以降の開発は大日本が行い、開発された化合物については、大日本が全世界における独占的販売権を持つ。
  3. 大日本は、RiboGene社のハイスループット・スクリーニング法などの創薬に関するノウハウにアクセスすることができる。

この契約の対価として、当社は契約時に200万ドルでRiboGene社の株式を購入するほか、応分の研究費用を同社に支払います。また開発が進展した場合は、これに伴うマイルストーンマネーや売上高に応じてのロイヤリティーを同社に支払うことになります。
本契約により、当社は他社にはない新しいタイプの抗菌剤開発と最新の創薬基盤技術修得が図れることを期待しています。

RiboGene社は、1989年に設立された米国バイオベンチャー企業で、新規作用機序の感染症治療薬開発を目的としています。現在は非上場企業ですが、Genentechなど過去に大きく成長したバイオベンチャーに投資実績のあるベンチャーキャピタルから資金を集め、研究を進めています。

以上