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2017年10月24日印刷はこちらから研究開発

北里研究所と大日本住友製薬との薬剤耐性(AMR)菌感染症治療薬の創製を目的とした共同研究の実施について

学校法人北里研究所(所在地:東京都港区、理事長:小林 弘祐、以下「北里研究所」)と大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、社長:多田 正世、以下「大日本住友製薬」)は、このたび、薬剤耐性(AMR:Antimicrobial. Resistance)菌感染症治療薬の創製を目的とした共同研究契約を締結しましたので、お知らせします。

本共同研究契約に基づき、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授の創薬グループと大日本住友製薬の研究グループが共同で薬剤耐性菌感染症治療薬の創薬研究に取り組みます。なお、本共同研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE:Cyclic Innovation for Clinical Empowerment)」に係る研究開発課題として採択されています。

抗菌薬に対する耐性菌の出現と蔓延は世界的な問題であり、このまま対策を取らなければ2050年までに薬剤耐性菌の感染症で死者1千万人/年、経済損失100兆ドルが予測され、世界保健機構(WHO)を中心とした国家・国際レベルでの対策が必要とされています。我が国では薬剤耐性対策アクションプランが2016年に策定され、その中で薬剤耐性菌感染症に対する新たな治療薬の研究開発も重要な課題として取り上げられています。

北里研究所は、感染症研究の伝統と実績を有し、大村特別栄誉教授のもとで独創的な抗感染症薬の創製を目指しています。大日本住友製薬は、世界的に汎用されているカルバペネム系抗生物質製剤「メロペン®」(製品名、一般名:メロペネム水和物)を創出しており、感染症領域の研究開発において、蓄積された知見を有しています。

北里研究所および大日本住友製薬は、本共同研究を通じて、従来にない独創的なアプローチを用いて画期的な抗感染症薬を提供することを目指します。

以上

(ご参考)

【共同研究の概要】

研究目的: 薬剤耐性細菌の感染症に対する治療薬を創製することを目指します。
研究期間: 2017年10月から10年間を予定しています。
研究体制: 複数の大日本住友製薬の研究員を北里大学の大村特別栄誉教授の創薬グループに派遣し、両者の混成チームで研究を推進します。

【薬剤耐性(AMR)について】

微生物(細菌、真菌、ウイルス、寄生虫)による感染症に対し、特定の種類の抗菌薬や抗ウイルス薬などの効果が減弱する、または無効になることを指します。耐性を持った細菌やウイルスが増殖すると、治療薬が効果を示さなくなることから、これまでは、感染、発症しても適切に治療すれば軽症で回復できた感染症の治療が困難化、重症化しやすくなり、さらには死亡に至る可能性が高まります。

【医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)について】

産学官連携により、我が国の力を結集し、医療現場ニーズに的確に対応する研究開発の実施や創薬等の実用化の加速化等が抜本的に革新される基盤(人材を含む)の形成、医療研究開発分野でのオープンイノベーション・ベンチャー育成が強力に促進される環境の創出を推進することを目的とする国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の事業です。
北里研究所と大日本住友製薬の共同研究「薬剤耐性(AMR)菌感染症治療薬を目的とした創薬研究」(代表機関:大日本住友製薬)は、CiCLEの第1回公募の研究開発課題に採択されました。

【北里研究所について】

北里研究所は、北里柴三郎博士の精神に則り、いのちを尊(たっと)び、生命の真理を探究し、実学の精神をもって社会に貢献することを理念としています。この理念は脈々と受継がれ、2015年にノーベル生理学・医学賞を大村特別栄誉教授が受賞しています。詳しくは、北里研究所のホームページ(https://www.kitasato.ac.jp/jp/)をご覧ください。

【大日本住友製薬について】

大日本住友製薬は、人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献することを企業理念としています。この理念を実現するため、また、日本はもちろん世界の方々に革新的で有用な医薬品をお届けするため、新薬の研究開発に全力を注いでいます。詳しくは、大日本住友製薬のホームページ(http://www.ds-pharma.co.jp/)をご覧ください。

以上