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2015年05月07日印刷はこちらからライセンス

大日本住友製薬と武田薬品の非定型抗精神病薬「Latuda」の欧州における共同開発・独占的販売契約の解消の決定について

大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市中央区、社長:多田 正世、以下「大日本住友製薬」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:クリストフ・ウェバー、以下「武田薬品」)は、このたび、2011年3月に締結した非定型抗精神病薬「LATUDA®」(一般名:ルラシドン塩酸塩、以下「ラツーダ」)の欧州における共同開発・独占的販売契約(以下「本契約」)が解消されることになり、両社は、武田薬品から大日本住友製薬へのラツーダに関する欧州の開発・販売権の返還ならびに事業の移管を適正に実行するため、具体的条件の協議を開始することを、お知らせします。

武田薬品が2011年3月に取得していた、英国を除くEU26ヶ国ならびにスイス、ノルウェー、トルコおよびロシアを対象国としたラツーダに関する開発および販売に関する権利は、契約終了日に大日本住友製薬に返還されます。

本契約解消は、武田薬品の販売戦略の検討に基づくものであり、ラツーダの安全性や有効性に関する新たな知見に基づくものではありません。大日本住友製薬と武田薬品は、成人の統合失調症の患者さんにとって、ラツーダは今後も、代謝機能の重要な指標への影響を最小限に抑える適切な治療選択肢であると確信しています。ラツーダは、米国(2011年)、カナダ(2012年)、その後欧州6ヶ国において発売されており、この間に100万人以上の患者さんがラツーダによる治療を受けられたものと推計されます。

武田薬品の代表取締役社長CEO クリストフ・ウェバーは、「当社は、患者さんを第一に考え、この移行期間中も、患者さんや医療関係者と透明性の高いコミュニケーションが確保できるよう、大日本住友製薬と緊密に連携してまいります。また、当社は販売における協力関係を大変重要であると考えており、大日本住友製薬への開発・販売権の返還ならびに事業の移管を両社が協働して行い、その責任を果たすよう、誠意をもって取り組んでまいります」と述べています。

大日本住友製薬の代表取締役社長 多田正世は、「当社は、欧州における患者さんが今後もラツーダを入手できるよう努めるとともに、統合失調症をはじめとする精神疾患の治療に貢献したいと考えています。ラツーダの今後の欧州展開に関しては、新たなパートナーとの提携を含め、あらゆる選択肢を検討してまいります」と述べています。

本契約解消による、両社の2016年3月期の連結業績への影響は軽微です。

以上

<ラツーダ(ルラシドン)について>

ラツーダは、大日本住友製薬が創製した独自な化学構造を有する非定型抗精神病薬であり、ドーパミン-2、セロトニン-2A、セロトニン-7 受容体に親和性を示し、アンタゴニストとして作用します。セロトニン-1A 受容体にはパーシャルアゴニストとして作用します。また、ヒスタミンとムスカリン受容体に対してはほとんど親和性を示しません。ラツーダの短期臨床試験における主な副作用(発現率が5%以上かつプラセボの2倍以上認められたもの)は、眠気、アカシジア、吐き気、パーキンソン様症状、ジストニアでした。
ラツーダは成人における統合失調症治療剤として2014年3月に欧州委員会(EC)より、2013年8月にスイス医薬品局(Swiss Medic)より承認を受けました。ラツーダは現在、スイス、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、オランダ、英国で処方されています。欧州以外では、米国、カナダで成人における統合失調症・双極性障害治療剤として処方されており、オーストラリアでも成人における統合失調症治療剤として承認を受けています。ラツーダは、米国においては2011年、カナダにおいては2012年、スイスにおいては2013年、デンマーク、ノルウェーおよび英国においては2014年、オランダおよびフィンランドにおいては2015年に発売されており、この間に100万人以上の患者さんがラツーダによる治療を受けたものと推計されます。

<大日本住友製薬について>

大日本住友製薬は、人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献することを企業理念としています。当社は、この理念を実現するため、また、日本はもちろん世界の方々に革新的で有用な医薬品をお届けするため、新薬の研究開発に全力を注いでいます。詳細についてはhttp://www.ds-pharma.co.jp/をご覧ください。

<武田薬品について>

武田薬品は、研究開発型の世界的製薬企業を目指して、自社研究開発を強化するとともに、ライフサイクルマネジメントの推進、導入・アライアンスの積極展開を通じて研究開発パイプラインの充実を図り、ミッションである『優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する』の実現に努めています。詳細についてはhttp://www.takeda.co.jp/をご覧ください。