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2011年03月30日印刷はこちらからライセンス

セフェム系抗生物質セフタロリンの日本での開発・製造・販売提携のお知らせ

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市、以下、「武田薬品」)と大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、以下、「大日本住友製薬」)は、本日、武田薬品が創製した注射用セフェム系抗生物質セフタロリン・フォサミル(一般名、開発コード:TAK-599、以下、「セフタロリン」)の日本における独占的開発・製造・販売契約を締結しましたので、お知らせします。

本契約に基づき、大日本住友製薬は武田薬品に、契約一時金として5億円を支払うほか、開発の進捗に応じたマイルストンとして最大25億円を支払います。また、販売後は、大日本住友製薬は武田薬品に販売額に応じたロイヤリティとマイルストンを支払うことになります。なお、大日本住友製薬は日本におけるセフタロリンの非臨床試験および臨床試験、製造販売承認申請および販売に関する費用を全て負担します。

武田薬品の代表取締役社長の長谷川閑史は次のように述べています。「当社が創製したセフタロリンは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対して強い抗菌活性を有しており、わが国で増加傾向にあるMRSA感染症の有用な治療オプションとなりうると考えています。重症感染症領域に強みを持つ大日本住友製薬により、当該領域におけるアンメットメディカルニーズを満たす薬剤として開発・承認・販売されることを期待しています。」

大日本住友製薬の代表取締役社長の多田正世は次のように述べています。「当社は感染症領域を国内営業の重点領域の一つとして位置付けており、「メロペン®」、「アムビゾーム®」などを販売しています。当社は、アンメットメディカルニーズの高い院内肺炎、敗血症などのMRSA感染症治療薬としてセフタロリンを開発し、一日でも早く患者さんに提供できるよう努め、国内の重症感染症治療に一層貢献できることを目指します。」

なお、武田薬品は、契約一時金を当期(2011年3月期)の売上高・利益に計上しますが、昨年10月29日に公表した当期の通期業績予想には変更ありません。また、大日本住友製薬は契約一時金を当期(2011年3月期)の費用に計上し、さらに他の提携契約の締結や最近の業績動向も踏まえて、本日、当期の通期業績予想の修正を発表しています。

(ご参考)

【セフタロリンについて】
セフタロリンは、武田薬品が創製したセフェム系抗生物質であり、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌や多剤耐性肺炎球菌を含むグラム陽性菌やグラム陰性菌などに強い抗菌力を有します。武田薬品は2003年9月にPeninsula社(現:Cerexa社(Forest Laboratories, Inc.の100%子会社))に、日本を除く全世界を対象として本剤を導出し、Forest社は2010年10月29日(米国時間)に米国食品医薬品局(FDA)より急性細菌性皮膚および皮膚組織感染症および細菌性市中肺炎を効能として販売許可を取得し、現在、商品名「TEFLARO™」として販売しています。またForest社は2008年9月に北米と日本を除く全世界を対象として、AstraZeneca社と本剤に関する共同事業化契約を締結しており、AstraZeneca社は2010年10-12月期に欧州医薬品庁(EMA)に販売承認申請を提出しています。

以上