ごあいさつ

多田 正世大日本住友製薬株式会社
代表取締役社長 多田 正世

2015年度(2015年4月1日から2016年3月31日まで)の事業概要をご報告申し上げるにあたり、みなさまからの温かいご支援、ご理解に対し、厚くお礼申し上げます。

2015年度は、北米セグメントがけん引し、前期比で増収増益となりました。売上高は、合併後初めて4,000億円を超え、海外売上比率も50%を超えました。

北米セグメントでは、非定型抗精神病薬「ラツーダ」が売上高10億ドルを超えるブロックバスターに成長し、抗てんかん剤「アプティオム」およびCOPD治療剤「ブロバナ」の売上が順調に拡大したことから、大幅な増収となりました。中国セグメントも引き続き増収となりました。一方、日本セグメントでは、戦略品・新製品は増収となりましたが、長期収載品が大幅に減少したため減収となりました。

研究開発面では、米国において2015年8月、「アプティオム」の部分てんかん発作の単剤療法に関する適応追加承認を取得しました。がん幹細胞性阻害剤napabucasin(開発コード:BBI608)については、胃または食道胃接合部腺がんを対象とした併用での国際共同フェーズ3試験に加えて、結腸直腸がんを対象とした併用での国際共同フェーズ3試験を開始しました。再生医療については、当社と株式会社ヘリオスとの合弁会社である株式会社サイレジェンが、商用を視野に入れた網膜色素上皮細胞の製法検討を開始しました。当社において、新規細胞生産設備の設置に向けた準備も進めております。細胞医薬品であるSB623については、米国においてサンバイオ・インクと共同で慢性期脳梗塞を対象とした後期フェーズ2試験を開始しました。

当社は2015年10月1日に合併10周年を迎えました。この節目にあたり、グローバルスローガン "Innovation today, healthier tomorrows" を新たに制定しました。引き続き、世界の人々がより健やかに自分らしく過ごせるよう、常に新たな変革を自らに課し、イノベーションの実現にスピードを持って挑んでまいります。

これからも、たゆまぬ事業の発展を通して企業価値を持続的に高め、株主のみなさまの信頼に応えていく所存でございます。株主のみなさまにおかれましては、これまでと変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。