決算短信

旧住友製薬株式会社

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当期および次期の業績概況決算短信薬効別売上高損益計算書貸借対照表キャッシュ・フロー計算書
1. 当期の業績概況2. 次期の業績見通し3. 会社の対処すべき課題


1. 当期の業績概況
 当期の国内医薬品市場は、昨年4月の薬価基準引き下げ(業界平均7.0%)や、本年1月の老人医療における定率自己負担導入等の医療費抑制策が進む中で、欧米の医薬品企業の日本での事業展開が一段と加速され企業間競争がますます激化するなど、厳しい事業環境のもとに推移いたしました。

 このような状況のもと、当社は営業戦力の拡充を図るなど営業体制の強化に努め、また研究開発分野においては優先テーマの絞り込みと経営資源の重点配分を行い効率的な研究活動を推進するとともに、ゲノム科学研究所の新設など創薬研究の基盤強化にも取り組みました。また研究・開発・生産・販売の一層の連携強化を目指した事業推進体制の構築や特薬事業の再編など、経営の効率化を図るため事業基盤の強化・充実策を積極的に推進しました。

 販売面につきましては、全社売上高は1,258億5千9百万円、前期比125億1千9百万円の増収となりました。医療用医薬品においては「アムロジン」(高血圧症・狭心症治療薬/持続性カルシウム拮抗薬)、「ジルテック」(持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤)、「ダイドロネル」(骨代謝改善剤)が引き続き伸長したほか、「グロウジェクト」(遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤)が倍増となるなど、大幅な伸長を遂げることができました。また、当期は「ヒビテン」(殺菌消毒剤)、「タガメット」(H2受容体拮抗剤)の販売を開始するとともに、本年2月には自社開発新製品「ルーラン」(抗精神病剤)を発売し、製品ラインナップの拡充を図りました。また輸出についてはメロペネムバルクの販売が引き続き順調に増加しました。

 利益面については、新製品の発売に伴う販売諸経費などの増加がありましたが、医療用医薬品の売上拡大により経常利益は287億2千9百万円と前期に比べ39億7千7百万円の増益となりました。また投資有価証券売却益10億1千8百万円を特別利益として計上した結果、税引前利益は297億4千8百万円、税引後利益は161億5百万円と、いずれも前期に比べ大幅な増益となりました。


2. 次期の業績見通し 戻る
  平成14年3月期につきましては、より一層激しさを増す事業環境ものと、引き続き売上の拡大と研究開発の促進に注力するとともに、経営資源の一層の効率的・効果的使用に努め、売上高1,460億円、経常利益330億円、当期利益175億円を見込んでおります。


3. 会社の対処すべき課題
 医療諸制度や薬価基準制度の抜本改革を目前に控え、日本の医薬品産業は大きな転換点を迎えております。国内製薬企業や強大な研究開発力をもつ欧米の巨大製薬企業との競争は、今後更に激化すると予想されます。さらに、研究開発面ではゲノム科学など新規技術に基づく創薬研究が急速に進展しているうえ、グローバルな視点で研究開発を進めることが非常に重要になっており、研究開発競争はより一層厳しさを増していくと思われます。

 このような状況のもと、当社といたしましては、営業体制の強化による売上拡大を図るとともに、研究開発面では優先テーマへの経営資源の重点的配分や先端基盤技術の活用による創薬研究の強化により、継続的な新薬の承認取得・早期上市を目指し、戦略的・効率的な事業活動の一層の推進を図っていく所存であります。