決算短信

旧住友製薬株式会社

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当期および次期の業績概況決算短信売上の内容損益計算書貸借対照表キャッシュ・フロー計算書
1. 当期の業績概況 2. 次期の業績見通し3. 会社の対処すべき課題


1. 当期の業績概況
 当期は、医薬品市場については薬価基準の引き下げもなく小康状態を保ちましたが、外資系企業の攻勢が一段と強まる中、企業間競争が一層激化し厳しい事業環境のもとに推移いたしました。

 このような状況のもと、当社は平成10年末をもって販売移管した「ジュノトロピン」(遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤)および日本ウエルカム株式会社(現グラクソ・ウエルカム株式会社)品の売上減少の影響がありましたが、医療用医薬品を中心に拡販に努めるとともに全社にわたる諸経費の節減を図るなど業績の回復・向上に努力いたしました。また、営業力の強化や、研究開発分野において創薬研究を強化するための研究体制整備にあわせて海外における研究開発促進を目指した拠点整備を進めるなど、事業基盤の強化・充実策を積極的に推進いたしました。

 販売面につきましては、全社売上高は1,133億3千9百万円、前期比359億7百万円の減収となりました。当期は「ジェノトロピン」および日本ウエルカム株式会社品の販売移管による減収の影響(526億3千4百万円)があり、これらを除いたものでは医療用医薬品を中心に167億2千7百万円増加いたしましたものの、販売水準の低下を余儀なくされました。医療用医薬品においては「アムロジン」(高血圧症・狭心症治療薬/持続性カルシウム拮抗薬)の伸長のほか「メロペン」(カルパペネム系抗生物質製剤)「セディール」(セロトニン作動性抗不安薬)「ダイドロネル」(骨代謝改善剤)の市場浸透に加え、前期に新発売した「ジルテック」(持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤)の販売拡大を図るとともに、「グロウジェクト注4IU」(遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤)によるヒト成長ホルモン事業の再構築にも注力いたしました。また輸出についてはメロペネムバルクの販売が順調に増加いたいしました。

 利益面については、医療用医薬品の売上拡大や諸経費の効率的使用に努めたことなどにより経常利益は247億5千2百万円と前期に比べ67億4千6百万円の増益となりました。当期から退職給付にかかる引当金計上方法の変更を行い、これに伴って過年度退職給付費用として56億3千8百万円を特別損失として処理いたしましたが、税引前利益は191億1千4百万円、税引後利益は税効果会計を適用したうえで95億8千5百万円と、いずれも前期比増益となりました。



2. 次期の業績見通し 戻る
  平成13年3月期につきましては、さらに厳しさを増すと予想される事業環境のもと、当社といたしましては、売上の拡大と研究開発の促進に注力するとともに、経営全般にわたる効率化を推進し、売上高1,200億円、経常利益250億円、当期利益125億円を見込んでおります。



3. 会社の対処すべき課題
 医薬品業界においては国内の市場規模の拡大が見込めないなか、薬価基準制度の見直しを含む医療保険諸制度の抜本改革を控えており、製薬各社は生き残りをかけて研究開発、販売強化に取組んでおります。この競争は世界的規模で一層激化しており、当社を取り巻く事業環境は一段と厳しさを増しております。

 このような状況のもと、当社といたしましては、戦略的・効率的な事業活動の一層の推進を図ることと、研究開発面において新薬の創製・開発のスピードアップを図るべく体制整備を進め、継続的な新薬の承認取得・上市を目指していくとともに、質の高い営業力への強化拡充を図り販売活動に注力していくなど、さらなる事業基盤の強化に全力を挙げて取組んでまいります。