アニュアルレポート2017
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 ビジネスディベロップメント部は、パイプラインの拡充のために、新規導入や買収を手掛けているほか、自社品の他社への導出も担当しています。 具体的には、独自のネットワークを介した調査や紹介で獲得した膨大な情報から評価を開始し、当社にとって価値があると判断した場合、化合物の作用メカニズムの妥当性であれば研究部門、 いち早く上市できる後期開発品ほど、他社の注目度も高く、獲得競争も激しくなります。そこで、創薬研究の初期段階から臨床試験が進んでいるものまで幅広く、領域も広く見据えて、評価するようにしています。 中でも評価する際に私が最も重視しているのは、サイエンス、ビジネス、財務、という3つの観点を持つことです。初期開発品の作用メカニズムを評価する際にはサイエンスの知見が、承認取得後の事業性を検討する際には医薬品ビジネスの全体を見通す力が、そして事業の価値を判断するために財務の知識が必要になるからです。また、こうした評価の際には相手先企業と直接対話することも大切にしています。実際に会って話をすることで、データだけでは見えなかったことに気づくことも多いからです。当社では、研究開発を積極的に推進する一方で、パイプラインを拡充するため、2016年度より最大で総額1,500~2,000億円の、精神神経領域やスペシャリティ領域をターゲットとした、新規導入や買収の検討を進めています。その中核を担うビジネスディベロップメント部の取り組みについて紹介します。新規導入や買収、社内プロジェクトの再評価により、将来を担うパイプラインの拡充を目指します。Focus市場予測なら営業部門、製造については生産部門というように、社内各部門と連携しながら内容を精査し、提携や買収に向けた方針を具体化して経営陣に提案します。 一般的に新薬創出の確率は約3万分の1と非常に低く、開発も長期間に及びます。当社は自社開発に積極的に取り組んでいますが、新規導入や買収でパイプラインを拡充していくことも重要であり、当部が担う役割は、日増しに高まっていると感じています。他社での経験を経て、2009年に入社後、事業戦略本部で医薬戦略の企画・立案や、2010年に後のライセンス契約に繋がる提携(SB623のオプション契約締結)を実現。その後、数々の買収や導入にも従事。米国子会社勤務の経験し、2016年4月からビジネスディベロップメント部の部長。トレロ社、シナプサス社の買収も手掛けた。西中 重行執行役員ビジネスディベロップメント部長兼 海外事業推進担当導入・買収によるパイプラインの拡充Q1.A1.どういった役割を担う部署なのですか?パイプラインを拡充するための提携・買収、さらに他社への導出なども担当しています。Q2.A2.買収や提携を検討する際に何を重視していますか?サイエンス、ビジネス、財務、という3つの観点を重視し、幅広い領域で、検討を進めています。研究開発27大日本住友製薬株式会社 アニュアルレポート2017大日本住友製薬株式会社 アニュアルレポート2017

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