アニュアルレポート2017
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たとえば、運動機能回復、認知機能回復障害の改善SB623種々の因子放出中枢神経再生を促進神経保護血管新生抗炎症 健常人の骨髄液を加工、培養して作製された他家細胞医薬品です。中枢神経細胞の再生を促すことによって、有効な治療法のない慢性期脳梗塞への効果が期待されます。また、他家由来細胞を利用して同一の製品を大量に作製できることから自家由来細胞を用いる治療で必要となる医療機関等における個別の細胞調製などの処置が不要であり、多くの患者さんに均一な細胞医薬品を提供することが可能となります。 当社は2014年に北米の共同開発・独占的販売のライセンス契約を締結しており、現在、慢性期脳梗塞を対象とした米国でのフェーズ2b試験をサンバイオ社と共同で実施中です。慢性期脳梗塞(SB623)サンバイオ社からの導入品(間葉系幹細胞由来) 2013年12月に株式会社ヘリオスと共同開発契約を締結し、2014年2月に同社との共同出資により株式会社サイレジェン加齢黄斑変性網膜色素上皮(RPE)細胞(iPS細胞由来) 当社が京都大学iPS細胞研究所と共同して実用化に向けて取り組んでいる「非自己iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞」が2017年2月、厚生労働省より再生医療等製品の先駆け審査指定制度の指定品目に選定されました。 京都大学ではパーキンソン病の再生医療として、健常人(他家)由来iPS細胞から作製したドパミン神経前駆細胞を用いた医師主導治験が計画されています。当社は、その医師主導治験のデータを基に、再生医療等製品としての製造販売承認の取得を目指しています。パーキンソン病ドパミン神経前駆細胞(iPS細胞由来) 眼疾患領域では、加齢黄斑変性に加え、網膜色素変性に対する再生医療の研究を行っています。すでに基礎研究では住友化学株式会社が国立研究開発法人理化学研究所と共同で、ヒトES細胞からの立体網膜の形成に世界で初めて成功しており、当社はこれを引き継ぎヒトiPS細胞に適用して、理化学研究所と共同で、網膜色素変性を対象とした再生医療の実現に向けた研究開発を進めています。網膜色素変性視細胞(iPS細胞由来) 産官学連携の「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」にて、慶應義塾大学のプロジェクト「iPS細胞由来神経前駆細胞を用いた脊髄損傷・脳梗塞の再生医療」に、独立行政法人国立病院機構大阪医療センターとともに分担機関として参加し、脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経前駆細胞の移植治療を目指しています。脳手術によりSB623投与脊髄損傷神経前駆細胞(iPS細胞由来)を設立しました。世界初のiPS細胞を用いた製品の事業化を目指し、株式会社ヘリオスとの共同開発を推進し、併せて株式会社サイレジェンにおいて生産に向けた検討を推進中です。iPS細胞由来RPE細胞■ 想定される作用メカニズム大日本住友製薬株式会社 アニュアルレポート201726

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