アニュアルレポート2017
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研究開発神経変性疾患の根本的治療薬創製へのチャレンジ、「精神疾患」と「神経変性疾患」を対象とした研究の融合 精神神経領域はもともと当社が得意としてきた分野であり、1990年代から、約四半世紀に渡って8つの製品/化合物を世に出してきました。さらに現在は、「神経変性疾患」において運動機能、認知機能を改善するなどの根本的な治療薬の創製を目指す研究開発を進めています。 また、精神疾患については、現治療法では治療不十分な疾患や症状により注力し、「治療抵抗性のうつや統合失調症等の精神疾患」、認知症に伴う周辺症状(BPSD)やパーキンソン病に伴う精神症状(PDP)といった「神経変性疾患に伴う周辺精神症状」へ展開していきます。「精神疾患」と「神経変性疾患」を対象とした研究の融合とも言えます。現在、臨床開発段階にBPSDやPDPを対象疾患とした複数の化合物があります。独自の研究方法を駆使 当社では独自のフェノタイプ(表現型)評価系に基づく特徴的な化合物創製に力を入れています。さまざまな疾患の患者さん由来のiPS細胞から分化させた特徴のある細胞などを用いて、精神神経領域 がん領域では、がん患者さんへの治療に貢献するべく、以下の4本の柱を戦略の基本として、従来にはないユニークな製品を世に送り出すことを目指して研究開発を進めています。●がん幹細胞性阻害●がんペプチドワクチン●キナーゼ阻害●aiRNA医薬 強力なサイクリン依存性キナーゼ(CDK)9 阻害剤である「alvocidib」については、2019年度の上市を目指しています。がん幹細胞性阻害剤「ナパブカシン」およびがんペプチドワクチン「DSP-7888」の開発も推進しており、がん領域製品の継続的な承認・上市を目指して、着実に研究開発を進めています。 新たに加わったトレロ社は、疾患関連性を考慮した評価系およびインシリコ創薬プラットフォームも活用し、疾患との関連性の高いキナーゼに対する創薬に取り組んでいます。がん領域創薬■ 精神神経領域における研究戦略■ がん領域における研究戦略精神疾患神経変性疾患統合失調症自閉症うつ不安がん幹細胞性阻害固形がん血液がんNapabucasin AmcasertibBBI-801a(前臨床)DSP-7888AmcasertibAlvocidibTP-0903TP-1287(前臨床)TP-0184(前臨床)臨床の症状などにつながると思われるフェノタイプを測定し、各種評価項目・測定項目を正常化させることのできる化合物をスクリーニングしています。aiRNA医薬がんペプチドワクチンキナーゼ阻害認知症に伴う周辺症状(BPSD)パーキンソン病に伴う精神症状(PDP)などアルツハイマー病(AD)レビー小体型認知症(DLB)パーキンソン病(PD)筋萎縮性側索硬化症(ALS)21大日本住友製薬株式会社 アニュアルレポート2017

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