アニュアルレポート2017
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研究開発研究重点領域(精神神経、がん)および新規分野への集中投資 アンメット・メディカル・ニーズの高い精神神経領域およびがん領域を研究重点領域とし、さらに、治療薬のない疾患分野や再生医療・細胞医薬といった新規分野にも注力しています。ヒトでの効果をいち早く見極める「POC※ First」の徹底 基礎研究と臨床試験で同じバイオマーカーを用いることにより、基礎研究の段階から臨床試験における最適な用量の予測や、臨床試験では早期のコンセプト確認に取り組むなど、基礎研究から臨床試験への橋渡しであるトランスレーショナルリサーチを充実させています。また、すでにヒトでの安全性が確認されている製品や開発品について新たな効能取得を目指す、ドラッグリポジショニングにも力を入れていきます。当社の「強み」を生かした創薬、「外部」活用の強化 スーパーコンピュータを活用したインシリコ創薬や、iPS細胞を使った非臨床試験における効果や安全性の確認、疾患特異的iPS細胞による病気のメカニズムの解明など、先端技術を創薬に応用しています。外部研究機関との連携により、さらなる先端技術の取り込みを図り、創薬力を強化します。後期臨床開発品の開発促進 日米が一体となったグローバル臨床開発体制のもと、後期臨床開発品を中心に効率的に開発を促進し、スピーディーな承認取得を目指しています。後期開発パイプラインの早期の開発および承認取得の追求基本戦略特徴ある新薬創出に向けた創薬研究のさらなる活性化後期開発品を中心に積極的な研究開発投資を継続しています。※ POC(Proof of Concept):有効性や安全性に関して予測した特徴をヒトで確認すること 当社は新薬の継続的創出に向けて、自社研究だけではなく、大学を含む研究機関との共同研究や、革新的技術を有するベンチャー企業などとのアライアンスも積極的に推進し、最先端のサイエンスをベースとした革新的な治療薬の創出に取り組んでいます。 2016年4月から、独創的な抗がん剤の創出を目指して国立大学法人京都大学との協働研究(DSKプロジェクト)の第2期を開始しました。また、2016年度もオープンイノベーション活動「PRISM」を実施しており、複数の共同研究契約を締結しました。外部の研究機関との積極的な連携※ CMC:原薬・製剤のChemistry(特性解析)、Manufacturing(製造)、Controls(品質管理)の略で、医薬品の承認申請において医薬品の製造および品質に関わる部分DCI:DSP Cancer Institute (がん創薬研究所)DSK:京都大学 大日本住友製薬連携プロジェクトDRD:Drug Research Division (研究本部)RACMO:Regenerative & Cellular Medicine Office (再生・細胞医薬事業推進室) 当社では、創薬力を強化するべく、研究ステージに応じたマネジメントを行っています。 研究初期においては、個々の力を十分に発揮することができるようなベンチャー型の運営とし、研究後期には組織力・チーム力をうまく活用し、臨床開発部門やCMC※部門、薬事関連部門とも連携しながらいち早く承認取得できる体制としています。 また、個人の専門性を重視し、成果創出を目指すキャリアパスとして、2016年4月から、PC(Professional Contributor職)を設置しました。創薬研究活性化のためのR&D体制■ 研究開発拠点(外部提携含む)  Hub & Spoke、Central & Satellite 方式がん領域精神神経領域大日本住友製薬大阪トレロ社米国RACMO神戸Sunovion米国住友制葯(中国 蘇州)ボストン・バイオメディカル社米国DSKDCIDRDJohns Hopkins大学Sharp Edge Labs京都大学レミジェス・ベンチャーズJCRファーマBioElectronAfraxisPsychoGenicsExscientia理化学研究所慶應義塾大学京都大学iPS細胞研究所19大日本住友製薬株式会社 アニュアルレポート2017

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