アニュアルレポート2017
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 臨床開発の状況ですが、精神神経領域では、米国における注意欠如・多動症(ADHD)を対象にしたdasotralineのピボタル試験が終了し、2017年度第2四半期に成人および小児ADHDを対象に申請を行う予定です。dasotralineについては、同じく米国で成人の過食性障害(BED)を対象とした2本目のピボタル試験を推進中です。2016年10月のシナプサス社の買収によってパイプラインに加わったAPL-130277については、現在、米国でパーキンソン病に伴うオフ症状を対象としたフェーズ3試験が進行中であり、2017年度下期の申請を目指しています。国内でも「トレリーフ」のパーキンソニズムを伴うレビー小体型認知症患者を対象としたフェーズ3試験が主要評価項目を達成したことから、2017年度上期に申請する予定です。さらに、ルラシドンについて、統合失調症および双極性障害(うつ・メンテナンス)を対象に、2019年度の国内での申請を目指しています。 がん領域では、2017年4月から新たな研究開発体制をスタートさせました。2017年1月のトレロ社買収によってがんの事業領域A2Q2研究開発面についてはどのように評価していますか。後期開発品の開発が進展し、導入や買収によってパイプラインも拡充されました。トップメッセージ■ グローバルオンコロジー新体制 (2017年4月変更)が拡大したことや、がん領域の人材に厚みが増したことなどを勘案し、グループのがん事業全体を見据えた新しいマネジメント体制に移行すべき段階に至ったと判断しました。新たに設置したGlobal Head of Oncologyのリーダーシップの下、当社のオンコロジー関連部門、ボストン・バイオメディカル社、トレロ社が協働しつつ、がん関連事業を展開していきます。人事面では、Global Head of Oncologyの責任者に、がん領域での事業運営を経験してきた越谷和雄が就任し、ボストン・バイオメディカル社の新CEOには、米国大手製薬メーカーでがん事業のマネジメントを経験してきたパトリシア・アンドリュースが就任しました。なお、これまで同社のCEOを務めてきたチャン・リーは、シニア・スペシャル・オンコロジー・アドバイザーとして、引き続きがん領域の研究開発をサポートします。 がん領域の開発状況としては、胃または食道胃接合部腺がんのフェーズ3試験については、主要評価項目である全生存期間の有意な延長を達成できる見込みが低いとの判断による独立データモニタリング委員会の勧告を受け入れ、2017年6月に盲検を解除しました。本結果は残念ですが、これによってナパブカシンの効果が否定されたわけではなく、結腸直腸がん(日米:2020年度申請目標)、膵がん(日米:2021年度申請目標)については、承認取得を目指して引き続きフェーズ3試験を推進中です。トレロ社買収によりパイプラインに加わったalvocidibでは、急性骨髄性白血病(AML)のフェーズ2試験が進行中であり、米国で15大日本住友製薬株式会社 アニュアルレポート2017社長Scientic Advisory BoardDSP Scientic Advisory Panel OncologyGlobal Head of Oncology大日本住友製薬(オンコロジー関連部門)ボストン・バイオメディカル社トレロ社

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