

大日本住友製薬株式会社
代表取締役社長 多田 正世
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まず初めに、東日本大震災で被害を受けられた皆様に対し、謹んでお見舞いを申し上げます。大日本住友製薬グループでは3月11日の震災以来、グループの力を結集し、総力をあげて復興支援に取り組んできました。地震発生直後から、義援金の拠出や医薬品の提供などを行うとともに、被災地へ向けての薬剤師資格を有する社員のボランティア派遣も行いました。さらに、長期的な視点で支援を行うために、専任組織である「震災復興支援室」を2011年5月に設置し、社員によるボランティア活動、寄付活動、自治体や災害支援団体への支援活動などを行ってきました。今後も被災地のニーズに則した復興支援活動を実施していく所存です。
当社は、経営の最優先課題の一つとしてCSRに注力しており、コンプライアンスの徹底、リスクマネジメントの強化、社会貢献活動の推進、人材活性化などに取り組んでいます。なかでも、人材の活性化・人材育成はCSR推進には不可欠と考えており、2008年からC&S活動(「Change for Challenge!」と「Seek Something New!」をモットーとする意識・行動改革運動※)を推進しています。2011年7月からは、当社の企業活動の基本姿勢である「行動宣言」をより活性化するための取り組みを開始しました。社員がC&S精神を持ってCSR活動を推進することで、何事にも大胆に取り組む躍動感ある企業風土が確立できると考えています。
コンプライアンスに関しては、ホットラインや事業所ごとの相談窓口を設け、社員が当社のコンプライアンスに疑問を感じたり、違反行為に関する情報を取得したりした場合に速やかに対応できる体制を取るとともに、全社的な教育を強化しています。しかし、何よりも大切なことは、お互いに注意し合えるような風通しの良い職場を作ること、また、社員が一人でもコンプライアンス違反を犯すなら、企業の社会的な価値は損なわれ、存続できなくなるといった「当たり前のこと」を皆が忘れないことだと考えています。
CO2排出削減については、「2012年度までに、全社CO2排出量を2006年度のレベルまで削減する」ことを目標に掲げ、重点的に対策をとっています。2010年度は目標達成に向け、総合研究所でのコジェネレーション発電機の更新、営業車のハイブリッド車への切り替え等、各種の環境配慮型機器の導入を行いました。その結果、前年度に比べ、全社のCO2排出量を約2.5%削減することができました。また、化学物質対策については、鈴鹿工場での生産品目の見直しや新製剤棟における回収装置の本格稼働などにより、2010年度はジクロロメタンとクロロホルムの大気排出量を大幅に削減することができました。今後も地球環境の保全活動の強化に努めます。
当社は、新たな医薬品の創製と提供により、広く社会に貢献していくことを使命としています。私は、当社の企業理念、経営理念を一言で表すものとして「使命を達成する会社」という言葉を使っています。そこには、「社会に認められ、株主・取引先に信頼され、患者さんや顧客に感謝され、従業員が幸せを感じる会社」であり続けるという意味を込め、当社のCSRの目的そのものとしています。そうした会社にするためには、私たち一人ひとりが、社会の一員としての自覚を持ち、社会の課題に果敢に取り組んでいく必要があると考えています。そして、私たち一人ひとりが熱意と力の限りを尽くして薬づくりに取り組み続けていくことこそが、企業価値の向上につながると強く信じています。
当社に関心を寄せていただくすべてのステークホルダーの皆さまへ、心より感謝するとともに、引き続き皆さまのご理解と一層のご支援をお願い申し上げます。